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2009年04月26日

清明祭(シーミー)

沖縄地方もうすぐ5月だというのに今日は少し肌寒い1日でした。昨日僕も潜りに行って来たのですが、なかなか寒かったです。しかし、本日の強風にもめげずに潜りをやっているおじさんが瀬長島にいました。(このおじさん、ちゃんと海ン人タイプの真っ黒いウエットを着ていました。)

清明祭(シーミー)

いくらリーフ内で潜るとはいえ、この強風の中ですから装備はちゃんとしないと危ないですよね。で、このおじさんですが、船道を堂々と横切って泳いで海の向こうに消えていきました。大丈夫なのかこっちが心配になってきます。

そんな週末でしたが、今の時は期、沖縄では清明祭(シーミー)の時期なんです。僕の家も今日、名護の大学通っている娘を呼んで、皆でシーミーをしました。(シーミーの詳しいことはこちら http://www.wonder-okinawa.jp/022/022_j23.html )

お墓の掃除をして、家族みんなで重箱をお供えし、その後重箱の中のものをいただきました。このシーミーですが、沖縄では大事な行事なんです。

ついでといってはなんですが、沖縄のお墓は内地に比べて大きいので紹介してみます。

清明祭(シーミー)

清明祭(シーミー)

うちの墓は、東シナ海を見下ろす小高い丘の中腹のところにあります。戦争中はトーチカと間違えられて、艦砲射撃を受け、その修復跡が今も残っています。

清明祭(シーミー)

中央にある入り口の上のほうがそうです。壁の色が少し変わっているのがわかると思います。

沖縄のお墓は、個人墓だけのところもあるのですが、門中(「もんちゅう」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%80%E4%B8%AD)墓という一族の墓があって、一族がすべてその墓に入るんです。不幸があったら、入り口の漆喰をはがして、墓を開け骨壷を入れるんです。僕も何度か中に入りましたが、中の湿気というか空気はあまり健康に良いものではないと感じました。そこらへんに骨やしゃれこうべがゴロゴロしているからかもしれませんが、何度も入るものではないです。入り方と出方も決まりがあって、頭から入ってお尻から出てくるんです。その際、ススキで作った「サン」(魔除け)をもって出るときには回しながら出てきます。沖縄の墓は女性の子宮に似せて作っているといいますが、人が亡くなったら再度母の胎内に戻る。という思想からきているらしいです。それで骨を置いて出てくるときもお尻から出てくるんでしょう。

今年のシーミーも終わったし、この後沖縄地方は梅雨に入って、また暑い夏がやってきます。待ち遠しいですね。


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Posted by T里之子 at 22:49│Comments(1)沖縄の行事
この記事へのコメント
勉強になりますね。
でも文化の継承は重要ですね。
しかし、大きいですね!間違われる理由も良くわかります。
では
Posted by ほりろ at 2009年04月28日 22:55
 
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