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2008年05月31日

かぎやで風

今日は東京から来沖している、知人のM田さん・H沢さんと三線屋さん等に行きました。
まず最初に南風原の照屋にある「琉球楽器 桃原」です。
かぎやで風かぎやで風








店内は三線のほかに、太鼓、胡弓、教本類、アンプ類、琉球芸能用品がおいてありました。
かぎやで風
もともとは、ティーガを作る職人だったようで、三線を売り出したのは5年ほど前からだそうです。












で、この店に来た目的は、M田さんが照屋地区に伝わる「かぎやで風」を調べてみたいということで店主のお話を聞きにきたのです。そこで南風原町で実施された舞踊の「比較鑑賞会」のビデオを見せていただいたのですが、その中で、宜保榮次郎先生が「かぎやで風は、昔と現代とでは踊り方が違う。」と解説されていました。照屋に昔から首里からの流れだとして伝わっている「かぎやで風」は、現代のそれとはまったく違っていました。それぞれを同じ舞台で踊らせて比較検討もしていました。実に興味深かったです。いい勉強になりました。
かぎやで風
写真では分かりにくいかもしれませんが、左が現代、右が昔の「かぎやで風」です。
そして、昔のかぎやで風と似たような踊りが、沖永良部に伝わっているんだそうです。う~ん。勉強になります。それと、そこまで研究しているM田さんってスゴイ!!


その後、店内を見させていただいたのですが、さすが元々ティーガの職人だけあって、面白いものを見つけました。
かぎやで風



















右から、普通のティーガ¥5、000円、中央は金額が見えにくいのですが7,000円です。これもいい音がするそうです。そして左は「盛島開鐘(ムリシマケージョー)」タイプのティーガです。よく鳴るそうです。実は東京にいるときの知り合いのyayoさんがこの手のティーガをつけた盛島を持っているんです。一度弾かせてもらいましたが、いい音がしました。自分の三線にもつけてみたい気がします。



「桃原」をあとにして向かったのは、「文化堂」です。銘苅先生の三線を見に行ったのです。
かぎやで風



















わかりますか?写真一番下のさおですが、約20~30年前の銘苅先生の作だそうです。上の二つは今年になってできたものだそうです。一番下のさお、店主は売りたくないようでした。当然です、このような八重山黒木のウジラミーの入ったようなやつは、もうありませんから。見ていてもあまりの良さに圧倒されるくらいです。このさおと同じやつを某師範が購入して持っているんです。弾いてみた感想ですが、素晴らしいんです。自分の三線を弾くのが嫌になるくらいです。(自分の三線もけっこうな値段するんですど・・・。)


というような感じで、今回お二方が来沖されて、かぎやで風について調べたおかげで、僕も勉強できて良かった、良かったといった一日でした。







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Posted by T里之子 at 00:14│Comments(0)三線
 
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