小禄（ウルク）らへん

３．１１の震災から今日で１年・・。・・・早いものです。
思い起こせばあの日、僕は北海道から東京経由の出張で、羽田に向かうモノレールの中で地震にあいました。




上の写真は、地震直後、アナウンスでモノレールの車外に出たときのものです。
羽田まで直行のはずが、大井競馬場付近で止まったんですねえ。「何で止まるんだ？」と不審に思った直後のアナウンスで、「お客様、只今大きな地震が起きていますので止まります。」といった後、揺れが大きくなっていき、ドアが開いて「お客様、安全な場所に避難してください。」とアナウンスされたんです。
僕は、阪神・淡路大震災の時のことを思い出し（あの大地震のとき、高速道路とかが崩れて大きな被害が出たんですよね。）、車内でじっとしているほかの客を尻目に、すぐに外に出ました。僕が車外に出ると、他の客も出てきたのですが、揺れが収まると、また車内に戻っていったんです。
「大丈夫だよ・・・。」とか言って戻っていく客もいたのですが、僕は一目散に駅の外に走りました。
理由は、
①あの揺れは大きな地震の前触れで、その後もっと大きな地震が来るかもしれない。そうなったときに、海のそばで地盤が固くないであろうモノレールは倒壊するかもしれない。
②その後大きな揺れが来ないとしても、モノレールは安全が確かめられない限り、現在地から出発しないであろう。そうなれば、飛行機の時間に間に合わない。
と、瞬間的に判断したためです。

駅の外に出てタクシーで羽田に向かったのですが、搭乗口まで行ったものの飛行機は出発せず、一晩羽田で過ごしました。





羽田で一晩難民となったんですが、近くにいたあるグループが、コンビニでアルコールを買ってきて酒盛りを始めたのにはビックリしました。
揺れはまだ続いており、僕的には「大きな揺れが来たらどこへ避難しようか？」とか考えていたのに、ワイワイ楽しそうに酒盛りでしょ・・。「ホント平和ボケして、危機感がないなあ・・・。」と、つくづく思いました。これでいいのか日本人？

そして１年たった昨日、那覇市のパレット久茂地の前では「絆」の文字をロウソクで作っていました。
道行く人に、震災を忘れないようにということでNPO法人の方々が行ったそうです。




僕が羽田で見た方々も、震災のあったその日なのに、何もなかったかのように宴会を始めちゃってましたし、人間って忘れるのが早いから、いつのまにか災害を忘れてしまうんでしょうね。自分だけは大丈夫とでも思うんでしょうか？

そう考えると、災害を風化させてはいけないと思います。ましてや、現地ではまだまだ終わってもいません。今も被災中なんです。

僕は、被災して学ぶことって、ものすごく多いと思うんですよね。何しろ自然災害の前には、人間の理屈や理論とかっていうのは全然通用しませんからね。一発の津波で全て終わってしまいますし・・・。それほど大自然の前では人間って弱いじゃないですか・・・。

とにかく、過去の教訓を忘れることなく言い伝えを守るしかないと思います。
東北でも、昔の人の言い伝えを守ったところは、津波の被害から逃れたりしてますよね。ですから、決して忘れちゃいけません。

①災害の恐ろしさ・・・②過去の災害の状況・・・③生き残った方々からの教訓

そして、今回の地震で犠牲になった数万の方々のこと・・・。

これらを忘れずに、次の世代に引き継いで伝えていかなければいけません。

なんかそう考えると、沖縄戦と似ているところがあると思うのは僕だけでしょうか？






「東北地方太平洋沖地震・・・・あれから１年・・・・」でした。

犠牲となられた方々のご冥福をお祈りいたします。