浜下り(サングヮチー)!!

T里之子

2013年04月14日 15:14

金曜日は旧暦の3月3日で、沖縄では「浜下り」という伝統行事が行われます。「浜下り」は、「サングヮチー」ともいっており、その日は女性が浜に降りて身を清めるという風習があるんです。

それと、「浜下り」にはこんな伝説もあります。

浜下りの伝説(アカマター伝説)

その昔、美しい未婚の娘がいました。
娘はアカマター(蛇)の化けた美青年と恋に落ち、
アカマターの子を身ごもってしまいます。
誰とも分からない人の子を身ごもったことで困った母親は、
男の身元を知るために 男の着物のすそに刺しておくようにいいつけます。

翌朝、母親がその糸を辿って行くと糸は岩下の穴に入っており、
穴の中をのぞくと、二匹のアカマタが話し合っていました。

「私は自分のたねを人間に宿させた」

「人間は利口だ。3月3日に海に行って波を蹴ったら海水に清められて
お腹のお前のたねは すっかりおりてしまうぞ」

この話を聞いた母親はすぐに娘に浜下りをさせ、
お腹の中の蛇の子を出させたということです。

海水に清められて娘はもとの美しい体になったということです。
ちょうどその日が、旧暦の3月3日だったといいます


と、こんな伝説があるんです。



ですが、この日やその前後の日は、干潮になると潮がひいて、普段海の底にあるリーフが出てくるんです。
僕は、例年この日前後を狙って海に行きます。もちろん、貝やモズクをとりに行くんです


この写真の、ずっと先まで1時間くらいかけて歩いて行きます。途中、膝くらいまで水につかりながら歩くのですが、早歩きで行くので、とてもいい運動になっています。

ついた早々に見つけたのが、「ティラジャー(マガキ貝)」です。


この貝、とても美味しいんですよねえ~・・・。小さいけど味があって、僕もうちの家族も大好きです。



1枚目の写真はすぐにわかったでしょうが、こちらはちょっと難しいかな・・・?



こちらは「アジケー(ヒメシャコ貝)」です。シャコ貝は数種類あって、その中でもこの「ヒメシャコ貝」が一番美味しいようです。

歩きながらボチボチと貝を探していくと、「スヌイ(モズク)」が出ていました。


例年この時期にとれるんですが、今年はまだ早いような気がします。あと2週間して次の大潮になったらバッチリでしょう。いつものように鎌で刈るくらいはえていると思います。

そして、「さざえ」をとりに場所を移動して、小腹がすいたので、おにぎりと茹で卵を食べながら休憩しました。


青空のもと、潮風に吹かれながら食べると、なぜかとても美味しく感じられます。最高ですね。

たまに、こうして一人で海を歩きながら貝をとるのはとても良いです。仕事やほかのことをなあ~んにも考えず、ただひたすら海を歩きながら貝をとっていると、日ごろのストレスが吹っ飛んで行ってしまいます。
これって大事なことだと思います。

そんな海も、来年以降埋め立てられて、那覇空港の第2滑走路になるそうです。

那覇市に残る唯一の自然の海岸線だったのに、ホント残念です。


那覇市内なのに、こんなにきれいなんですよ。なくすの、もったいないですよね。どうにかならないのでしょうか?



それにしても良い天気で気持ちよく、家族連れも多くて、のどかな瀬長島でした。



「サングヮチー!!」・・・でした。

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